今、時代が、そして教育政策が大きく変わろうとしています。そうした状況に流されることなく、常に変わらない人間と教育の本質をふまえて、教育活動をしていきましょう。
6月の例会では3つの報告と討議があります。
1つめは福島の実践家佐藤淑子さんの実践研究です。
2つめは、中学生の学校生活の中のいじめの実態や諸問題を考えます。
3つめは、震災からの精神的な復興として、聞き書きを利用してふるさとの継承に取り組んでいるNPO法人とみおか子ども未来ネットワークの活動の報告です。
どうぞ、みなさん、おいでください。
1 期 日 2017年6月11日(日)10:00~16:30
2 会 場 鶏鳴学園
〒113-0034 東京都文京区湯島1-3-6 Uビル7F
ホームページ http://www.keimei-kokugo.net/
3 報告の内容
(1) 佐藤淑子実践に学ぶ(その2)
茨城 古宇田栄子
今夏の全国大会(福島)の分科会に、福島の実践家佐藤淑子さんをお呼びして、インタビュー形式で、いろいろお話を聞くことにしました。
そこで、今回と次回は事前学習として佐藤淑子さんの実践を読むことにします。
第2回は、「揺れながら、つまずきながらのミチ子の自立とその仲間たち」(「作文と教育」1995年5月号)を読みます。
いじめ問題に取り組んだ実践です。
合わせて「『場面として書く』ことの意味」(「作文と教育」1998年11月号)を読みます。
佐藤淑子プロフィール
1930年、福島県に生まれる。1950年、東京女子高等師範学校卒業。学生時代、波多野完治教授より国分一太郎を紹介される。
福島市内で40年間中学校に勤務。
福島国語サークル会員。
著書『書くことで育つ中学生の記録』(百合出版)、『仮面をぬいだ子どもたち』(エミール社)
■例会に参加される方には資料を送りますので、早めにお申し込みください。読んだうえでご参加ください。
(2)いじめは、生徒たち、また私たちにとってどういう問題なのか
東京都 鶏鳴学園 田中由美子
今のいじめがどういうものなのか、生徒の作文を通して考えています。他者を通しての自己確認の闘争に、神経をすり減らす生徒。
また、関わらないよう、目立たないようにしている生徒。
思春期の他者との対立は、成長した証であり、必然ですが、それがたんにお互いに足を引っ張り合う結果に陥っているのでしょうか。
私たち大人の考え方や、親子関係の問題が、根本にあると感じています。
学校での生徒たちの状況も伺って、現状をどう理解し、どう関わっていくべきか、意見交換させていただきたいと思います。
(3)震災とふるさとの継承
市村高志(NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク理事長)
市村高志さんたち、NPO法人とみおか子ども未来ネットワークでは、福島県富岡町の避難者同士で、地域の世代継承のために聞き書きを行い、それが「おせっぺ とみおか」という冊子にまとめられています。
その活動を報告していただき、 「おせっぺ とみおか」からいくつかの聞き書きを読み合いたいと思います。
4 参加費 1,500円(会員無料)
5 参加をご希望の方は、下記、お問い合わせフォームにて、開催日の一週間前までにお申し込みください。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/sakubun-contact/postmail.html